採用動画でインタビュー撮影をする際に、インタビュー対象者に話す内容をしっかり覚えてもらうことは難しいことが多いです。アドリブで話すのが上手な方だと良いですが、そうでない方も多いのが現実になります。
そんな時に便利なのが、カンニングペーパー(通称:カンペ)を用意して撮影に臨むことです。カンニングペーパーを用意することでインタビュー対象者の負担も軽減することができるため、現場の空気も良くなり短い撮影時間でクオリティの高いインタビュー動画を撮影することが可能になります。
今回は、私が毎回作っているカンニングペーパーの作り方をご紹介したいと思います。
話し手の方が上手だったこともありますが、自然なインタビュー動画に仕上がっております。
カンニングペーパーの形式について
それでは、早速インタビュー動画で使えるカンニングペーパーの具体的な作り方をご紹介したいと思います。ここでは、カンニングペーパーの形式について紹介していきます。
用紙サイズはA3で作る
カンニングペーパーは、インタビュー対象者からある程度離れた距離で持つため、文字の大きさが大切になります。そのために用紙サイズは必ずA3で作るようにしましょう。
A3であれば会社に業務用プリンターがあれば印刷可能ですし、業務用プリンターがなければコンビニのプリンターでも印刷できるので便利です。私は、遠隔地でも利用しやすいためコンビニのプリンターをよく利用しています。
文字は縦書きでフォントはゴシック体にする
文字は必ず縦書きにしましょう!これがかなり重要だったりします。
縦書きにする理由は、カンニングペーパーを読んでいることがわかりにくくなるからです。人間の目は横長のため、横の移動が大きくなります。そのため、横書きでカンニングペーパーを用意すると、カンニングペーパーを読んでいることがバレやすいです。
しかし、縦書きで用意すると目の動きが少なくなるため、まるでカンニングペーパーを読んでいるかどうかわからないくらいのクオリティで撮影することができます。
また、文字のフォントはゴシック体にしましょう。明朝体よりゴシック体の方が可読性が高いためゴシック体を選ぶ方が良いです。
難しい漢字などはカタカナにする
読みにくかったり難しい漢字は、カンニングペーパーを作成する際にカタカナに置き換えておきましょう。
インタビュー対象者が書いた文章だったとしても、うっかり忘れたり難しい漢字だと目を細めて読んだりするため、事前にその辺りも想定してカンニングペーパーを作るようにしましょう。
適度に改行を入れて原稿を手直しする
カンニングペーパーには適度に改行を入れるようにしましょう。
改行がないと見にくいですし、話すリズムも作りにくいです。適度に句点「。(マル)」や読点「、(てん)」を入れて見やすくて話しやすいカンニングペーパーを作るように心がけましょう。
また、インタビュー対象者が書いた原稿が長い場合やおかしい場合は、こちらで手直ししてあげることも大切です。現場を想定して、撮影がスムーズに進むカンニングペーパーを作るように心がけましょう。
カンニングペーパー様式のダウンロード
よろしければご自由にダウンロードしてご活用ください。
撮影現場でのカンニングペーパー活用法
それでは、先ほどの章で作ったカンニングペーパーを実際に撮影現場で活用する方法や注意点についてご紹介していきます。
せっかく作ったカンニングペーパーも使い方によっては台無しになってしまいます。
下記項目を読んでカンニングペーパーをしっかり活用できるようにしましょう。
カンニングペーパーを持つ人を用意しておく
せっかく作ったカンニングペーパーも、持ってもらう人がいないことには使用できません。
必ず撮影前に誰にカンニングペーパーを持ってもらうかを考えておきクライアントとも共有しておきましょう。撮影アシスタントを用意できる場合はアシスタントに持ってもらうのが良いでしょう。
私は、ワンオペ撮影のケースも多いため代理店担当者の方に持ってもらうことが多いです。代理店担当者が当日不在の場合は、クライアントと話をして持ってもらう方を用意してもらいましょう。
立ち位置を調整しましょう
カンニングペーパーを持ってもらう人の立ち位置は、カメラアングルを見て調整しましょう。
メインカメラのアングルが決まったら、その構図やアングルを保ったまま自然に読んでもらえるような、カンニングペーパーの位置を探ります。また、インタビューは誰かと話している様に撮影することが多いため、カンニングペーパーは持つ人の顔の位置まで上げるようにしましょう。
また、カメラの画角に入らない程度にインタビュー対象者に近づくようにしましょう。その方が文字が読みやすく撮影がスムーズになります。
ある程度位置が決まればテストで一度カンニングペーパーをインタビュー対象者に読んでもらいましょう。カメラのモニターを見て違和感がなければそのまま撮影を進めて大丈夫です。違和感があればカンニングペーパーを持つ人の立ち位置を再度調整しましょう。
1ページを何回かに分けて読んでもらいましょう
原稿量にもよりますが、1ページをワンカットで読み切ってもらうのは難しいことが多いです。
私は、1ページごとにカンニングペーパーを見ながら、「どこまでいけそうでしょうか?」とインタビュー対象者に確認をしています。
大体は1ページを2回(2カット)に分けて撮影することが多いです。基本的には、句点「。(マル)」で一度撮影をカットして、続きを撮影していきます。
ただし、何度もつまづくくような箇所は、更にそれを半分にして短くすることもあります。必ずカメラは2台以上で撮影していますので、編集時に違和感のないように繋げるようにすれば大丈夫です。
本日の動画のまとめ
本日は、採用動画のインタビュー撮影に使えるカンニングペーパーの作り方を紹介しました。
実際にこの作り方で何件も現場をこなしてきましたが、代理店の方やクライアントにもとても好評です。
撮影をスムーズに進めて評価を上げるためにも是非カンニングペーパーを用意して撮影に臨むようにしてもらえたら幸いです。
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